切札

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

JELADO
55Denim Jacket
-Lot.406XX-

 

 

 

随分とお待たせしてしまいましたが、、、

本日、待望の入荷となりました。

 

 

1950年代初期の “Levi’s501XX” のDEAD STOCKの生地を分解し、
米綿にこだわり綿から選定し、糸の太さ、繊維長の長さ、撚り回数をなど
科学的なアプローチにより辿り着いた、、

“LAST RESORT (伝家の宝刀)”と名を打つ至極のオリジナルデニム生地。
(インディゴのカラーや生地の打ち込みの本数など全て解析したデータをもとに再現されています。)

 

この拘りに拘りぬいた生地を使い、
いわゆる “2nd Type” といわれるデニムジャケットをベースに
仕立てられた 55Denim Jacket -Lot.406XX-です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当時のヴィンテージJKTを参考に糸の色、糸の太さを合わせて縫製。

デニムの生地の向きや、襟の付け方、ボタンの位置やステッチの幅など、
当時のディティールをとことん迄再現したデニムジャケットとなります。

もちろんフラップ裏には別布のライトオンスのデニムを使用し、
フロントボタンは鉄製ボタン、袖に着くリベットは銅ずくのオリジナルリベット、
レーヨン製の赤タブなどもそのままヴィンテージ同様に再現しています。

 

 

 

 

 

 

普遍的な物を更に掘り下げ、
その物と真摯に向き合い不動の物に昇華する、

歴史を紐解き、憶測を少しづつ確信にしながら

愚直過ぎるほど鍛錬に鍛錬を重ねて鍛え上げられた
正しく “伝家の宝刀” の名に相応しい一着かと。

 

 

↓以下JELADOのHPより抜粋

 

“LAST RESORT (伝家の宝刀)”について、、

私たちのマーケットのベースはおのずと知れたヴィンテージレプリカの世界。
まさにヴィンテージの王道ともいえる Levi’s 501XXの素材と向き合い、Dead Stockのデニムを解体し、国の検査機関にて生地の糸と織りの分析から始めました。
その分析した結果通りの糸を作る工程からデニム生地の製作に取り掛かったのが、こちらの”LAST RESORT (伝家の宝刀)”となります。

501XXは縦糸7番 緯糸6番で織られていると言われており、1950年代前後のアメリカは、まだ紡績技術が安定しておらず、ヴィンテージのデッドストックを解体し、分析した結果、個体によって小数点単位で太さのズレがあることが分かりました。

今回のオリジナルデニムを織り上げる糸は、分析結果に基づいて小数点単位まで再現することができました。
糸番手の太さは数字が上がるほど細くなっていきますが、その計算方法は重さが 1ポンド(約454グラム)、長さ840ヤード(約768メートル)の糸を1番手とし、長さが2倍(1680メートル)の糸を2番手、3倍(2520メートル)の糸を3番手とし、数が大きくなるほど糸は細くなるため、小数点までの番手の糸を再現することが可能となります。
その為、こちらの生地を再現するには糸の太さから作らなくては再現できないことが分かり、綿から選定し、オリジナルの織り糸を作る事となりました。

501XXは繊維長が縦糸と横糸で全く長さが異なる糸が使われており、縦糸は中長綿、横糸は超長綿が使われていました。
今回のデニムを再現するにあたって、当時の繊維長に限りなく近い綿を、当時と同じであろう米綿(アメリカンコットン)からこだわってセレクト。
綿は栽培地域によって差が出ることもあり、長繊維の綿は気温の高いエリアで、短繊維の綿は気温が低いエリアでそれぞれ栽培されています。

アメリカはそのどちらにも適する場所が有る為、双方の特色が活きた綿を栽培できる環境があるからこそ、当時の糸に近い繊維長の米綿にこだわる事が出来ました。
縦糸にはメンフィス付近の綿を集めた EMOT(イースタン、メンフィス、ニューオリンズ、テキサス)を、横糸にはカルフォルニア州で栽培されるピマ綿を使用し、糸の撚り係数も再現し、当時と同じ糸を再現することに成功。

次に、オリジナルで再現した糸をインディゴに染色!!
ここで赤みが強いインディゴか、それとも青みが強いインディゴか?
今回のJELADOデニムプロジェクトは創業してきた15年の中で、最も多い生産ロットを抱えてのモノづくりになっています。
その膨大な生産ロットのデニムを織るにあたり、デニムの再現性はもちろん、染め色の安定度、つまり色ぶれなく全てを同じ色、同じ品質で仕上げられる(品質が落ちることなく)生産の安定を基準に染色工場を選んでいます。

決めるまでには慎重に慎重を重ね、ロープ染色の工程全てを確認した後、一本一本の糸の染まり具合の均一さを見て決断しました。
お客様が今回のデニム生地を好んで頂いて、何年後かに再度購入する際、同じデニム生地を選んだ時に、色の落ち方が前回購入したものとは違うものにならないか、染めの均一具合、色の安定度が再度購入して頂けるかどうかに繋がるのではないかと考え、「この染色工場の、この安定した染めなら自信を持ってお勧めできる。」と想像し、今回の染色工場様に決めさせて頂きました。

逆にインディゴの色ブレが古着っぽい雰囲気になる、リアルを追いかけるならば多少の色ぶれがアジではないか?という見方もありますし、そういったコンセプトで作る製品であれば、違った工場さんにお願いしたと思いますが、今回のデニムはこれからJELADO が次の10年、15年に進むべく為の新定番とするため、絶対的に色ブレが少なく、継続して同色のインディゴを作るという方向で考え、決定させて頂いております。

染色は、まず紡績された原糸が染色を行う前に整経と呼ばれる工程に廻されます。
600〜900本の原糸を約6000ヤード(約 5.486m)分、ロープ状に束ね、円筒形に巻いていくこの工程で使われる設備は、某社が独自に開発したもので、整経が終わると、日本で初めて開発に成功したロープ染色機を使って、原糸をインディゴ染料で染めていきます。
真っ白な原糸はインディゴ染料の液槽に複数回通り、ローラーで絞られます。
最初は鮮やかなグリーンを呈しますが、高所まで巻き上げられる間に空気に触れて酸化していき、徐々に藍色に変化していきます。

インディゴ染料の調合、空気に触れる時間、糸のテンションを調整することで、様々な色合いのインディゴを表現でき、またジーンズ特有の色落ちに欠かせない芯白性(糸の芯まで染めない)を出すことを可能にしています。
これらは自動化された設備ではありますが、各機械の調整は、操作に慣れた熟練の技術(職人技)が必要とされます。
そのあとインディゴに染めた縦糸に糊をつけて仕上げ、やっと生地を実際に織る機屋(はたや)さんに出荷されます。

今回お願いした機屋さんは、長年セルビッジデニムを織る熟練の職人さんに依頼して、デニムの織り付けをしています。
織のこだわり今回の 501XX を科学的に解析し、当時と全く同じ糸、すなわち同じ規格の糸を再現し、織り上げる。
ここに徹底したモノづくりを行うため、その打ち込み本数通りに織れる職人さんの下で、日本で最初に稼働したといわれているTOYODA G3力織機を使用しました。
また、セルビッジもヴィンテージを解体し、当時と同じ赤耳の色に染め、赤耳を中心として左右に走る糸の本数も調べ再現。
デニム生地以外のパーツも見落とさず再現しています。
これらの幾重にもより工程を経て再現された、当時の501XXの生地”LAST RESORT (伝家の宝刀)”。
是非、実際に手に取って頂き、自分の目で確認し、自分で着込んで頂いた、拘りの生地をご堪能頂ければと思います。

 

 

何だか随分と
長-----い内容になってしまいましたが、、

あとは実際に手に取って、触れて、
確信していただきたい逸品でございます。

ご清聴ありがとうございました。